よくいる57歳の日記

そこらへんによくいる56歳の日記

国立近代美術館

隈研吾展に行こうと思って近代美術館の「コロナ禍における入場方法」を調べた。

当日券も入場者数によっては売るけれども、オンライン予約をお勧めとのこと。

東京国立博物館がめっちゃ値上げしていたので、美術館も…と覚悟していたが、別に特段変わっていなかった…。賛助会員か友の会に入ると、上野の西洋美術館の常設展にも入場できる。西洋美術館の改修も春には終わるだろうから、友の会入ろうかな。まあ、東博については、自分が初めて年間会員になった2013年ごろが安かったので、すごく値上げした?と感じてしまうだけなのかもしれない。

近代美術館に付属していた工芸館は、去年、石川県金沢市兼六園のそばに移転した。中田英寿が名誉館長だって。東京一極集中を変えるという。

東京オリンピックは本来東京でクローズさせなきゃいけないのに、露骨に東京オリンピックの訪日客狙いで計画し、森さんの地元に...って...。森さんと石川県が画策したとは思わないし、工芸館の移転自体は特に問題は引き起こしていないと思う。でも、「いま ここ わたし」しかみてなくて、仲間うちだけでもりあがっちゃう人達(そして失敗しまくった人達)がいると思うと怖い。大東亜戦争中の日本軍みたいだよね…。

今まで工芸館として使われていた近衛師団司令部庁舎はどうなるのかといったら、ひき続き近代美術館の所有だそうで、今は特に何にもやってなさそう。

 

10年前、ここで、生誕100年の岡本太郎展があった。それまで岡本太郎の個展したことがなかったそうで、初!だったらしい。「今までやったことなかったんかい!?」とみんなそう思ったと思う。

海洋堂の『「生誕100年 岡本太郎展」開催記念ハイクオリティミニチュアモデル 岡本太郎アートピースコレクション 全8種』という、ガチャが入り口でやってて、いい年こいた大人たちが、だぶったやつを交換して歩いているという、楽しい展覧会になった。展示場の出口が近くなったところに、晩年に岡本太郎がたくさん描いたという眼の絵が怒涛の如く並べられていて、キュレーターの気合を感じた…。今、起きていることを観ろ、今、観るべきものを観ろ、と、何かが肋骨のあたりから入ってきて喉元を突き上げてくるような展示になっていた。

出たところでクジをひけて、6種類の岡本太郎の言葉、のどれかが出てくるのだが、二回ひいた(二回行ったから)が、

二回とも、いのちを賭けて運命と対決するのだ、がでた。

f:id:remetameta:20210915164406j:plain  ラミネート加工して、もっている

ガチャは全8種持っているけど、飛行船のうえが少し欠けてしまって、赤い手は指が折れてアロンαで接着してある。

f:id:remetameta:20210915164458j:plain  埃を掃除中で2つのみ撮影

TAROの塔 というドラマをNHKでやっていて、常盤貴子が敏子さんで、松尾スズキが太郎。一平が田辺誠一、かの子が寺島しのぶ。若いころの太郎は濱田岳、だった。

3回目まで録画してみていたのだが、大震災が起きて放送スケジュールが変わったためか、最終回が自動録画されなかった…という記憶がある。年度越したから?

美輪明宏の唄うノン、リヤンドリヤン が流れてた。エディット・ピアフの「水に流して」

 

水に流してっていうか、私は何も後悔していない、という歌である。数年後に、美輪明宏がピアフに扮した舞台をオペラシティで観た。

若かりしいしだ壱成が息子役で、美輪さんがヤンデレ全開だったころの「毛皮のマリー」をみたときの衝撃には及ばなかったが、歌はとても良かった。最近、美輪さん喉の調子も悪いようでもう舞台みる機会ないかなあ…。せめて「愛のモヤモヤ相談室」はちゃんとみておこう。(第4弾放送開始です。)

 

岡本太郎が生きてた頃、TVに出てピアノを弾いて歌っているのをみて、なんとなーく、この人は本物だな、と思った。美輪明宏は、25年くらいまえにDHCの化粧品のCMに出たのをみて、コンサートと舞台に行ってから好きになった。このころの美輪さんはコンサートでは、破滅的な哀しい歌ばかり歌っていて、シャンソンって?こんな世界だったかね?、?で頭が埋め尽くされる衝撃だった。

この二人が好きだ!といってもフツーな時代が自分が生きてる間にくるとは思わなかったよ…。良かったです。