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「国宝 東京国立博物館のすべて」

東京国立博物館創立150年記念
特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」15日に行った。

延長会期中なので、実際の会期中に公開されていたものと結構内容変わってた。松方コレクションの浮世絵みたかった~が展示から外されてた。(写楽!)

しかしま、何がみれたとかみれないとかではなく、お祭り、150年記念、参加することに意義がある風神雷神デザインのTシャツ買ってきた。

 

風神雷神図屏風俵屋宗達のものは京都国立博物館建仁寺から委託されている。東京にあるのは尾形光琳作のもの。これも展示から外されてた。紙のものはしかたない。

 

刀剣コーナー… 暗がりに光る、国宝の刀身たち… なんかちょっと怖いっちゃー怖い。鍛錬した人間だけが人を斬ることができる道具…。死ぬにも武士として切腹を許されるとか許されないとか何いってんの?と思ってたが、刀をそれだけ尊重しているからそういう発想になるんだな、と今頃気づく...。時代劇よくみてるわりには、いちいち、そんなわけないっしょと思いがちな自分…。

 

最近復元・収蔵された仁王像、立派でした。

最澄が創建したといわれる今はない古寺の山門にあったものらしい。

収蔵の経緯 ↓ 

東京国立博物館 - 1089ブログ (tnm.jp)

 

庭も公開中 庭に幾つか移築された茶室が…。

コロナの前はお茶会に貸し出されていて、着物姿の人が集ってた。

庭にある六窓庵という茶室の一部

明治のはじめ、廃仏毀釈の嵐が吹き荒れて、たくさんの文化財が破壊された。浮世絵は海外に流出、歌舞伎は外人からみたらどう思われるか?という妄想的な基準で整理されてしまった。ヒグマは文明国家にはいてはならない動物とか言われてた。

極端な我が国はこうあるべきという理想とその裏返しの自虐...。

あるとき突然変わったのではなく、ちゃくちゃくと欲しがりません勝つまでは、の戦争へと、パズルのピースをはめていったかのようだ。あとからみれば。

 

自国の文化とどう向かい合っているか、で、国としてどう振舞っていくのかが決まってくると思う。

 

ガンダムの原作者 富野 由悠季氏が数年前にいってたが、

人類は戦争している場合じゃない

ほんとにね… ゴミとか放射能による汚染、温暖効果ガス排出による気候変動とかなんとかしなきゃならない問題だらけなのに、最大の環境破壊=戦争している場合ではないのだが。とにかくロシアは早くウクライナに侵略するのはやめてほしい。

 

今、国宝ながめていられることを幸運と思うと同時に、この幸運を失わないように何かできることはないもんかとも思う。