アフガニスタン、イギリスに植民地支配されて、解放されたらソ連が攻めてきて...とか50年近く、王政とその他勢力が戦ったり、ソ連と戦ったり、民族間でもアラブからお金もらいすぎの勢力とそうじゃないのとと、などいろいろ複雑な戦いの舞台となりつづけ。
バイデンさんが 自分で戦え!といったそうだが、それしか道はないような。
2002年 アフガニスタン・イスラム移行政権大統領になったハーミド・カルザイが、ストールを巻いててオシャレしてて、民族衣装ですか?と聞いた記者に、グッチですとか自慢げにいってたちんぷんかんぷんさがいまだに忘れられない。わざわざタリバンが異議となえやすいアイコンに自らなってるようなもの。まあ、ビンラディンも高いロレックスを自慢してたというけども。子供の俺様自慢みたいなことしてないで、国民に語りかけることはできないのか? まったくできてなかったね。今の自分よりも若かったのか…。
ツタンカーメンのマスクに使われているラピスラズリは、アフガニスタン産といわれていて、エジプト人がでむいて掘ったわけじゃなく、交易で手に入れたらしい。シルクロードの交易でも、アフガニスタンは栄えた場所だった。いにしえから続く自分の町にもっと自信をもって、ちゃんと復興してほしいよ。アラブやアメリカから金もらって、ロレックスだのグッチだの買う必要がどこにある?と思う。
今、首都 カブールでは、
おっさんはアメリカ軍がいなくなったら昔のように仲良く暮らせる、といい、
おにいさんは治安が悪くなり不安だ、といい、
女はまた家庭に閉じ込められると嘆いているらしい。
これも恣意的に欧米メディアが取材した結果なのかもしれないけど。
さすがに超外野にいる自分でも、おにいさんと女の不安はわかる。
アメリカがおっさんのぶんまで戦えないと思うのもわかる。
長い間、戦火から守るために隠されていた博物館の所蔵品は、
暫定政権の時代から「アフガニスタン国立博物館蔵の文物」として世界を巡回した。
2019年、日本に来たけど、その後どうなっているのだろうか?
タリバン政権下では、隠されていなかったもののうち、金になるものは売り払われ、偶像的だとみなされたものは破壊されてしまった。
カブールに戻ることはできたのだろうか? 戻ってしまっている、という状況なのだろうか? それとも、まだ世界のネットワークを巡回中なのだろうか?
繊細な感性と技術の結晶だった。
いくつもの意味で、カブールで観れる日が来ることを願う。