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松葉杖をついて映画館にいってきた

映画『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』6月25日(金)全国ロードショー | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (peterrabbit-movie.jp)

 

30日が期限のデジタルチケットがあって、27日の夜、よぼよぼ出かけてきた。車で連れてってもらった。イオンシネマで、どれをみてもいいチケット、シン・エバンゲリオン も 閃光のハサウェイ もやってたけど、『ピーターラビット2 バーナバスの誘惑』をみました。吹き替え版。

 

もふもふ着ぐるみのCG?が、実写の人間さんと思った以上にマッチしてました。

ロケ地はなぜかオーストラリア。ハンググライダーのシーンがあるからかな?

 以下、映画と関係ないはなし~。

 

ピーターラビットを描いたベアトリクス・ポッターさんは、自分の絵を絵本や、グッズにして売って、そのお金でカンブリアの湖水地方の土地を少しずつ買取り、自然を保護した。(映画のHPには、湖水地方なんてくそくらえ!とか書いてありますが…)

 

ナイチンゲールほどではないにしろ、わりと上流家庭に産まれたゆえに、身内からは働くことも、働いている人と結婚することも歓迎されず、実家と同じくらいかもっと金持ちの家の男と結婚することを望まれてた。それでも、ナイチンゲールの場合はお父さん、ポッターさんの場合は自分も身内に内緒でワイン商の仕事をしていた弟が理解者だった。彼らがいなかったら、さすがのフローレンスさんもベアトリクスさんも心折れてたよね、と思う。

 

やっと出版社に勤める恋人と、親の反対を押し切って婚約したが、1か月後に彼は白血病で亡くなった。弟さんもわりと早逝されていて、ポッターさん孤独だなぁ…と思った。

 

でも、かなりいい年になってからだけど、土地の買取を通じて親しくなった弁護士の男性と結婚。道路に近い土地から買っていけば、内側の地主が売りたくなった時、まず自分たちに声をかけるだろう、とか、戦略的にことを進める共同作業者だった。ポッターさんが亡くなったあと、ナショナルトラストに土地を寄付、夫が亡くなったあとは弁護士事務所の土地も寄付された。ナショナルトラストが個人から寄付された最大の面積だそうで、ポッターさんの家はヒルトップ・ハウスという名で公開されてる。

 

生誕150年の展覧会には、原画といっしょに、生涯大切にしてた最初の恋人からもらった人形たちも展示されてました。それらは多分、今もヒルトップ・ハウスに展示されてると思う。

 

...とかいうことを、知ってても、知らなくても、映画はモフモフ楽しく観れると思う。絵本のトムキャットのお茶会可愛いのに、映画の猫は感じ悪い。

 

もし、また原画が展示される機会があったら、好きなら足を運んだほうがいいと思う。鳥獣戯画もそうだったけど、これだけ写真や印刷の技術が発達しても、紙に墨や鉛筆で描かれた実物の絵の存在感は別格です。なぜか、ものすごく可愛い。