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そこらへんによくいる56歳の日記

8月を振り返る…

8月最終日


最近のマイブームは神保町ブックセンターでランチすることです!

岩波書店の経営する本屋+カフェ

https://www.jimbocho-book.jp/

こんなにオフィシャルに ながら読書を推奨しているところはほかにない!
(ご飯食べながら本を読んでいるイラスト… いいのか… いいんだ)


サバご飯美味しいです。カリフラワーの混ざったヘルシーライス。

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ランチ代を払うとき、つい1冊購入してしまう…。


先月から読んでいた重田 園江さんの
ホモ・エコノミクス─「利己的人間」の思想史」 は読了。

「経済学」は、数学のように「純粋な学問」に引け目を感じてきた。
学問として格上げされたくて、引力=需要 距離=供給量 とか、へんてこだが物理学の定理に経済活動の要素をあてはめてみたり、ホモ・エコノミクスという「絶対に間違わず迷うことなく利益を最大化するために行動する」というありえない人物像を導き出した。

利益を得ることを正当化したい勢力(政治家や企業)が力を持つ社会で、ホモ・エコノミクスを当然と考える経済学説が正統化されるようになった。(おおざっぱな要約)

そういう経緯なんだから、経済学で説明できれば正しい、とか、うまくいく、とか
そんなことはない、ということです。

この本は、成り立ちからホモ・エコノミクスを批判しているが、もう一冊の読みかけ、「ジョン・ロールズ」は アフター ホモ・エコノミクス を解説する。

しかし、最近の政治家は経済用語をいえば利口そうにみえていい、大企業の経営者に追求されなければいい、という安易な方向に流されている。むしろ学説で説明できない部分を追求するのが、経済政策を決める政治家や官僚の仕事じゃないか、という気がする。