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そこらへんによくいる56歳の日記

Buck-Tick - Scarecrow からの 太陽とイカロス

youtu.be

 

スケアクロウ は動画ないので、こっちを張り付ける。そのうちみんなリンク切れするのだが。

 

太陽とイカロス... 明るくポップに、いともあっさり神を殺してるのですが…(^^;

神の領域を侵犯したことによる罰=死=これで自由だ!=与えられた死を嘆かない=神の権威の否定 これぞ神殺し。

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今年前半の朝ドラ らんまん の主人公、牧野富太郎が、東大に替えの効かない人物として目されながら疎まれ続けたのは、「権威を理解しない」からだったといわれてる。

権威なんてそんな抽象的なものでそうなるの?って… そうなる。抽象的だからこそ、悪意を集めてどんどんでかくなる。

意図的であろうとなかろうと、今の世の中を作っている権威に頭を下げられない人間は自分が食べていくだけならともかくどんなジャンルでも大きく活躍したいと思ったら困難にぶつかる。牧野富太郎の時代からだーいぶったけど今も同じだろう。

そして今ある権威がどんだけ腐ってても、壊れると世の中が混乱しちゃうのは、フセイン亡きあとのイラクとか、カダフィー亡きあとのリビアとかでわかってる...。それより何より、戦後に価値観が180度回転した経験が大きいか。日本人は怖いから自民党以外に投票できない。櫻井さんは、BABEL(混沌)も歌ってますね。

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話を戻して…

ファンでなかった外部が後から音だけ聴くと、35年の間、リズム隊がファンキー路線に挑戦してみたりとか音楽的にチャレンジし続け、チャレンジ→?→辞めよう となってもおかしくない歩み…。それをチャレンジ→はい次 と継続してきた35年 すごいです。出してる音のクオリティは常に良かった、というのもあるでしょうが。

しかし私が好きなここ5年に感じるキワどさは、音楽的ではなく、歌詞…。

№0 というアルバムがとにかく好きだけど、発売当初 零戦のゼロなのか?とたぶんおもった質問者に対して今井さんは №9(前作 №9アトム未来派)の次だから0と答えている。ネトウヨ的ななんかじゃないよってことか。でもま、当時のステージ衣装は軍服だし歌詞も明らかに特攻で散っていった人をモチーフにはしている。

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神をあっさり殺したイカロス… やっぱり、あるいはアナーキーなの? と一瞬思う。

でも、スケアクロウという先に収録されてる曲とリンクするのであれば、みかたがかわる。イカロスが神の領域まで飛ばなければならなかったのは、なぜか?

スケアクロウは、

  逃げられない 俺はもうどこへも 行く当てもそうさ ないさ

と歌っている、カラスに目玉をつつかれている案山子の歌(らしい)。

イカロスは、案山子だった

案山子はスケアクロウに追い詰められて空を飛ばなきゃならない、神に堕とされるまで。神に堕とされてもスケアクロウからは自由になれる‥。

えーん、なんかドラマチックすぎないか? 

 

零戦に乗って死んだ搭乗員(イカロス)をねぎらい讃えつつ、乗らざるを得ないところに追い込んだ軍部政権(スケアクロウ)の醜悪さをなにげにいってるの‥?

 

ぱっときいたらきわどいところを、わざとなのか踏み続けている。

一般庶民は権力者からみたら案山子なのか…とか。まあ、そうかも。

 

触れる側のいろんな引き出しを開けまくる歌詞。あー、ここで終わりかよ、5人のBUCK-TICK  もうなんか残念すぎ。