ウサギ年、といえば、泉鏡花。149年前に産まれた彼は、ウサギ年生まれ。
お母さんにもらったガラスでできたウサギの置物を生涯大切にしていたそう。
芸者のお鈴さんと恋仲になるが、師匠の尾崎紅葉に叱責され、隠れてつきあっていたが、師と言ってもそんなに年も変わらない紅葉が急死してショックを受ける。でも、おかげでお鈴さんと夫婦になれた。貫一、お宮の悲恋をあれだけくどくど書いた紅葉がなんで弟子の恋路を邪魔するのかまったく不思議。
鏡花の亡くなった後、愛妻お鈴さんは、引き出しの中に
いろはの徳は無量なり、つかうときはたいせつに
と書かれた紙をみつけ、その言葉を一生大事にしたという。
いろはの徳とは、ことばのちから、とかそんな意味。