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『死霊』 埴谷雄高

読もうと思って、図書館から借りてきたけど、持ち運べないので多分読めない。

埴谷雄高… 本名は般若さん、そっちのほうがペンネームっぽい。

マルクス主義者として出発し、戦前に逮捕までされてる。けど、作家になってからは、株が得意で編集者にアドバイスくれるほどだったとか。至極、資本主義的ですね。

他にも、いろいろと矛盾の多い人物。

生前、『死霊』ばっかり、続き書いたり書き直したりしてたため、いろんなバージョンが出ている。書籍の文庫化は著者が死んでからすべきという持論の持ち主だったせいか、文庫本は今も少ない。文庫化しても読まれないか…

借りてきたのは図書館の人が探してくれた、初単行本である。図書館に文庫本の1巻がないそうで。多分、文庫本の3巻くらいまでにあたるみたいだから、これと文庫本の4,5を借りていけば…と言われたが、そんないっぺんに読めないから、一冊だけでいいです…と借りてきた。

正直、自序読んだだけで、疲れた。日本人って、キリスト教文化に弱すぎじゃね?という最近感じる悶々を、もっと悶々させるスタイルのドストエフスキーかぶれじゃん。わかってたけどさ。司書さんがせっかく探してくれたのに最後まで読めない、たぶん。

そして タイトルは、しりょう ではなく、しれい であった…。

 

『リフォームの爆発』は、読了。天窓とワイドな吐き出し窓で明るくなり、床暖房の上で楽しく本が読めるようになった。細長いダイニングは、原稿をとりにきた編集者が風呂に入ったりしないという現実により、プライバシーの確保は若干ゆるぐが、廊下を無くし間取りをかえることで細長さを解消できた。

でもさ、2階もあるおうちなので人間だけなら2階で十分なんだろうけど、ひとえに保護犬猫と暮らすために明るく温かい一階にしたかったんだよね…。ありがとう… 町田さん。