よくいる57歳の日記

そこらへんによくいる56歳の日記

『ファクトフルネス』 ハンス・ロスリング 他

2年前の今頃買って、つんどくしてたので今頃読みました。

世界は変わらないとか、悪いほうに変わっているという悲観に傾きがちな層にむかって、文化は変わりうる、変わっているから「ちゃんとデータでみましょう」、という話。筆者はアフリカ特有の病気を研究している医師。

 

貧困地域の人(特に子供)を助けることで、今裕福な国が脅かされるという恐怖心 ⇒ 貧困地域の人が子供をたくさん産むのは、子供が大人になる前に死ぬ、食べ物が手に入りづらいから労働力がたくさんいるからであって、宗教や文化のせいではない。貧困が解決すれば、文化関係なく、大家族が好きな人もいれば、そうではない人もいる、という状態になる。(第3章 直線本能)

 

世界から貧困はなくならない。野蛮な国は野蛮なまま。⇒ 紛争や痩せた土地から動けないという政治的な要因以外の貧困は解決できる。 (第7章 宿命本能 ) 

 

ありがちな勘違いを例にあげながら、データの見方が粛々と披露されてる。専門家がそろって出している数字は信頼に足る、専門家同士で意見が一致せず曖昧な予想となる場合は、判断できるデータが揃わないと考えよう、ということです。

 

 この本は、データをみればわかることすらわかろうとしてなくて認知バイアス酷い人が多すぎる、って言ってるだけで、データが万能だとか、医療が万能だとか、いってるわけじゃない。結局、自己責任感満載。

 

読んで、元気出る人と元気なくなる人に極端にわかれそう。