よくいる57歳の日記

そこらへんによくいる56歳の日記

個人の能力を矯める社会

安倍元首相襲撃犯人が成人してから20年以上、これだけの計画力、集中力、実行力を持ちながらも、少年期の恨みを晴らすカルトな計画のためにしかその力を使えなかった理由が、おいらにはわかる… わかっちゃだめです、でもわかる…。

日本の社会って、個人の能力を低いほうにあわさせようとするんだよね。それじゃ会社の業績としてはマイナスじゃないですか?プロジェクトは失敗するんじゃないですか?という場面でもそう。仕事できるからといって、できない人を馬鹿にしちゃいけません、という教育的指導ならわかるが、能力を出すこと自体が許されない。派遣でいってると、えっ、時給もらってるのにいいんですか?という戸惑いもある。成果だせないのにもらう給料って使っていいのかなんか、もやもやして気持ち悪い。

犯人は派遣で働いていても、力を発揮させてくれる職場に巡り合えず、場合によっては周りに合わせられない人扱いされて、短期で転々としていたのだろう。派遣だと短期で転々とするのが普通で特にトラブルがある人というわけでもないのだが。

そういう状況も飲み込んで我慢して、振り返ると少年期を統一教会に破壊されていなければ…、という気持ちを禁じえなかったのだろうね。確かに、力にみあった学歴があれば人生もう少し希望があっただろう。ほんとうに気の毒である。