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『ましろのおと』大和まほろば

アニメになったけど…

このアニメの音だけのCDは発売されるのでしょうかっ?アニメのBDはもう決定してますが。


この漫画は、主人公の雪があまりに浮世離れしているため、聴く人がいてこその音楽である、と気づくところから話が始まってる。そんなん当たり前じゃん的な部分。

 

4年くらい前にアニメ化された、高校の筝曲部の漫画、『この音とまれ』 のときは、そのまんま 時瀬高校筝曲部、とか、珀音高校筝曲部 という漫画の中の人が演奏している!というクレジットのCDが出ました…。原作漫画でもアニメでも、それぞれの学校がそれぞれの個性でいい演奏をする、という表現だったので、そうきてくれてありがとう、な夢のあるCDでした。

 

ましろのおと』は、もちっと辛口で、負けるからには理由がある、という表現なため、CD化はしづらいのかなあ? それぞれ奏者の方の実名にして、ストーリーとは離れて出すとか… いやとにかく、出してほしいですねー。いちいちアニメ録画の曲のところだけ聴くのめんどくさい。

 

漫画の若菜ちゃんとかグダグダしてて、今アニメでやってる高校生の朱里ちゃんとかのほうが、潔くて好きです。青春っていいねって思う。全体とおして、田沼総一くんが良い子すぎる…。ファンタジー、彼は三味線の精なのか?

 

漫画のほうで、若菜ちゃんのメジャー路線が、やたら古代日本風なのが気になってる…

◆最初のアルバムのタイトルが 「大和まほろば」 

◆映画『衛士の篝火』の主題曲 「みかきもり」が入ってる →

 百人一首

みかきもり衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつものをこそ思へ

からのお話ってことですね。10世紀に詠まれた歌。

◆梅子(若菜ちゃん?)版の「春暁」は、大河ドラマ 『荒処の淵瀬』(あさのみぞせ)の主題歌... たぬきち食堂で、永森先輩と雪がテレビでみてるシーンで、「鎌足!」とかいってたので、あさのみぞせは 大化の改新 645年 のお話のようです。

ちなみに現実のNHK大河ドラマでは一番古いところは平将門のお話(10世紀)で、それより前の話はやってません。(^^;

 

三味線は江戸時代の前、戦国時代に戦いの資金を得るために南蛮貿易に目覚めた有力武士たちが、沖縄から持ち帰った三線がもとになった楽器。江戸時代に発展した楽器といえるでしょう。津軽三味線にいたっては、明治の初めに秋元仁太郎さん  通称仁太坊さんの始めたスタイルが始祖といわれている。

 

古代の大和朝廷では、楽器といえば、琵琶、箏、笙、鼓とかなんじゃないかな?

 

そんなことは分かったうえで、「大和まほろば」にした理由はなんだろう?

ひとつは、単に和のイメージならそっちのほうがはやいという、海外も視野の梅子のマーケティング視点であるという設定。

もうひとつは、古代日本から現代まで続いていく日本の音楽を、いわゆる雅楽ではないジャンルであっても、現代の奏者こそがつなげて広げていく後継者なんだ、という気合を、羅川先生が込めた。

 

どっちかだと思う。

 

羅川先生が次回作は『荒処の溝瀬』か『衛士の篝火』を描いて、テレビドラマ化、実写で。そのとき、主題歌は上妻宏光とレキシのコラボとかだったら楽しいだろうなあ 妄想…。